【読むeラーニング】第2章 大気の熱力学1 〜その14〜「静力学平衡」
(その13の続き)
これはせいりきがくへいこう(静力学平衡)というふうに読みます。全然耳慣れない、聞いたことがないとは思いますけれども、ここからお天気の勉強をするのにずっと付いて回ります。基本中の基本になってきますのでぜひ何度も勉強して覚えておいてください。
大気の鉛直方向の気圧とか密度とかの話を今までしてきましたけれども、実際はこんなふうになっています。地球の周りに大気がありますけれども、この大気が地球の引力でぎゅうぎゅうと地表面に引きつけられているんですね。となると地表面付近が一番ぎゅうぎゅうに圧縮されていて密度が大きいのです。つまり下層ほど気圧が大きくて密度も大きいというのが地球の大気の鉛直方向の構造になっているんですね。実は高度とともにどんどん気圧とか密度が変わっていくこの変化がどういうふうに変わっていくかというのがある計算式によって定量的に導くことができます。
その考え方を静力学平衡と言います。静力学平衡とは何かと言うと、大規模な大気の運動を考える場合に鉛直方向の運動は近似的には釣り合っていると考えるというのが静力学平衡です。「ん?」という感じかもしれませんね。鉛直方向の運動とは何かってよく分からないと思うんですが、これに対しての言葉が水平方向の運動です。水平方向の運動とは風です。風って普段生活していても普通に感じられますよね。風速2mとか3mなんて言葉を聞いたことがあると思います。台風なんかが来たらもっと強い風が吹きますけれども、普段からそれを感じることができますよね。だけれども、それに対して鉛直方向の風ってそんなに感じたことなくないですか?
(その15へ続きます)
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