【読むeラーニング】第2章 大気の熱力学1 〜その23〜「熱力学の第一法則」
(その22の続き)
このCは先ほど重要だと言ったように、比熱と言います。状態方程式を考えていたときにちょっと出てきましたね。1kgの物体の温度を1℃上昇させるのに必要なエネルギーのことを比熱と言って、このCというのは比熱のことなんですね。だから「1℃上昇させるのにどのぐらい必要なの?」ということです。じゃあ今少し条件を付けてみて、体積が変化しないように熱を加えるということを考えてみましょう。いずれにしても普通は熱を加えたりすると体積も大きく変わろうとするし、圧力も変わろうとするんです。それを条件を付けて変化しないようにしてみようということです。熱量を加えても体積が変化しないようにするということですね。体積の変化がないということはΔα=0ということを考えてみます。そうするとここの項が0になりますので、要するにΔQ=CΔTとなって、加えられた熱が全部内部エネルギーの上昇に変わる、温度変化に変わって内部エネルギーになるということで、このCのことを定容比熱と言います。体積が変化しないように熱を加えるときに1kgの空気塊を1℃上昇させるのに必要なエネルギーの比熱ということです。
もう1つ条件を変えられますよね。体積が変化しないというのを今やりましたが、今度は気圧が変化しないように熱を加えたらどうなるかというのを同じように考えてみると、先ほども言いましたけれども熱が加えられると体積も圧力も変化しようとしちゃうんですね。先ほどは体積が変化しないようにギュッと押さえられていたけれども、今度は気圧が変化しないようにということは、温度を変えると膨らんだり縮んだりしないと圧力が変化しちゃうわけですよね。ということでその式はΔQ=CpΔT‐αΔp、要するに加えられた熱が内部エネルギーの上昇としかも体積変化両方ともに使われるということになるわけです。その比熱のことを定圧比熱というふうに言うんですね。
講座サンプル
てんコロ.の気象予報士講座 大好評発売中!
気象予報士講師としても、気象庁や大手企業での予測業務でも活躍中の気象予報士、佐々木恭子先生による合格対策講座です。
国家資格の気象予報士試験は合格率5%という難関の資格です。一方気象予報はとっても身近な存在であり、誰もが気象に興味があれば学んでも楽しい分野です。
キバンインターナショナルのクロマキーシステムを駆使した映像は、気象画像を多く使用する当講座にはベストマッチです。佐々木先生の講義も個性あふれていて楽しい講座です。 講座は分かりやすくするため、なるだけ専門用語を使っていません。
普通のテキストでは図解されていないようなところにもふんだんに図解を盛り込んでいます。
「文系だから」「合格率悪いから」「物理避けてきました」。そんな初学者の方にも分かりやすく丁寧に解説しています。eラーニングにも関わらずリラックスできる雰囲気が特徴です。
講座の詳細、無料体験、ご購入は下記をご覧ください。 http://tenki.elearning.co.jp/?page_id=15
ログインはこちらから。
「eラーニングをすべての人に!」
株式会社キバンインターナショナル KiBAN INTERNATIONAL CO.,LTD.
Web : http://elearning.co.jp
E-mail : international@kiban.jp
担当:kobayashis