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第40回気象予報士試験の合格体験談!1<ラジオっぽい!TV 36,37>

第40回気象予報士試験に合格された方々に、合格までの道のりを取材しました!
何人かいらっしゃいます。少しずつ紹介していきたいと思います。合格したての方々の体験談ですので、これから勉強を始めようかな~という方や今まさに勉強中という方に、ぜひ参考になればと思っています!

体験談①上原さんのお話し

DSC_1214kakudai(右が上原さん)

上原さんは、てんコロ.&防災気象プロ共同開催のオリジナル模擬試験を受験してくださいました。模擬試験の会場は横浜なんですが…上原さんは仙台からいらっしゃっていただきました。

<気象に興味を持ったキッカケ・気象の勉強をはじめたキッカケ>

*子供(4歳頃)のころ、NHKの時報ピッ、ピッ、ピッ、ポーン!を聞くのが好きだったそうで毎日、9時、12時の10分ぐらい前になるとテレビの前で時報を待っていたそうです。すると、必然的にその時間前の「天気予報」を聞くことになりますよね。そこで、次第に天気予報の方に興味が移っていったのだそうです(^_^)そこで、天気予報で天気を解説するキャスターにあこがれ始め、小学校時の「将来の夢」にはちゃんと気象予報士と書いてあるそうです。当時、上原さんのお天気好きは同級生の間でも有名で、毎朝のホームルーム(学校によって言い方は違うと思いますが…^_^;)では上原さんの天気予報のコーナーがあり、みんなの前で天気予報を解説していたのだそうです。そのときは、もちろんテレビの天気予報の内容をマネしていただけということですが、もうそんな時代から明確なビジョンがあったのですね~。また、子供の頃から、架空の天気図を書いて雲画像も重ねて書いてみたりするのが楽しくて…例えば、勝手に強烈な冬型の気圧配置にして、想像すると「怖~~っ!」って思っていたそうです!根っからのお天気好きということですね。ちなみに、この子供時代のエピソードですが、私の友達にほぼ同じような少年時代を送っていた方が居ます。その人は、ガッツリ気象予報士です(^_^)

*その後、気象予報士というのが仕事ではなく資格であることを実感し始め、学生のうちにその資格を取って就職活動に生かそうと、本格的に勉強を始めたとのことです。今大学3年生なので、ちょうど1年前ぐらいから勉強を始めたそうです。

<テキスト選び>

書店でテキストを手に取ってめくってみて、自分が分かりやすそうなものを選んだそうです。上原さんの選んだ本は、「らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト(一般・専門・実技編)」。また、最近の問題(特に学科・一般分野)は難しくなっていて、「一般気象学」も買ってみたところ、出題の内容が一般気象学から出てきているのではないか、というぐらい役立ったということです。たしかに、「一般気象学」は初めてお天気の勉強をする人にとってはムズカシイ内容です。私も未だに何度読んでも分からない所があります。それでも、苦労して読んで、価値がある本だと思います。

<勉強を始めてみたら…>

*上原さんはお天気好きというベースがあったので、天気図が読めればいいのだろうと思って勉強を始めてみたら…学校の勉強では習わない「温位」「相当温位」などの物理量が出てきたり、「エマグラム」などというゴチャゴチャしたグラフが出てきて、なんじゃこら?!と思ったそうです。しかし、エマグラムはお天気を考えるときにはベースとなる大事な所です。上原さんも、今考えて見ればスゴく必要なものだということを実感しているそうです。

*上原さんが、ちょっと苦労した所は「法令」。学科一般分野の15問中4問は法令の問題で占められており、合格ラインが概ね11点であることを考えると、法令がいかに落とせない問題であるかが分かります。(特に!文系の人で、物理は苦手~(T_T)という方は、ここでしっかりと点数を取っておくのが重要です)上原さんの勉強法は、大事な法令を全て書き出して、自分で穴あきの問題を作成したとのこと。穴あきの部分は、ただキーワードを抜くのではなく、法令の試験ではお馴染みの「ややこしい言い回し部分」も穴あきにして整理したのだそうです。例えば、「~しなければならない」のか「~するよう努めなければならない」のか。「かつ」なのか「又は」なのか。などなど、過去問を勉強をした方ならいかにこういう問題が多いかということが分かると思います。

*「温度風」の考え方は、よく分からなかったということです。結局は半分ぐらい克服して、半々ぐらいの正答率で臨んだということです。

上原さんは大学生で、まだ普段の生活の中でも勉強慣れしてらっしゃるので、こういうことが普通に思いつくのかも知れません。卒業してからだいぶ時間がたって、勉強癖が抜けている状態だと、こういう面倒クサイ努力をついつい怠ってしまいがちです。がりがり勉強していた高校生とか大学生時代の自分を思い出して…自分で工夫して教材を作成することも、時には必要なのですね。

<勉強時間はどれぐらい?>

去年の秋から始めて、2年生の後期は空いた時間に2時間ぐらいをコツコツ。でも、3年生は忙しくなってしまい、8月の頭から1か月間は1日たっぷり7時間は勉強していたということです。学生さんならではの、短期集中型ですね。上原さん曰く、実技を一つ解いて答え合わせして復習して、ということを2セットやっただけで、あっという間に5時間ぐらいは経ってしまうから、スゴイ長時間勉強したという気はしなかったようです。確かに、実技試験は1つ75分。実際の試験では、それを立て続けに2つも解かなければなりません。息切れしないように、マラソンの練習のように長時間勉強するという鍛練も、もしかしたら重要なのかも知れません!

<気象予報士の勉強を始めてから、次第に変わったこと。合格してみて変わったこと>

子供の頃の「夢」と、実際には「気象予報士」はただの資格であって、この資格を取ることと気象の仕事をすることとは違うのだということ次第に実感して、気象予報士の勉強を始めた頃は、まずは就職に少しでも有利になるように、資格の取得を目指したそうです。それは、気象の仕事ではないにしても、です。しかし、資格を取得してみて、改めて「気象の予測や解説の仕事に就きたい」と思うようになったということです。資格を取得してみて、将来の自分の姿を明確に思い描くことができたという感じでしょうか。

<上原さんのノートをちょっと覗き見!>

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※上原さんは、のり・はさみ・色鉛筆をいつも持ち歩いていたそうです。こういうノートを作成するため!だそうです。キレイなノート!!

<てんコロ.&防災気象プロ共同開催オリジナル模擬試験を受験してみた感想は?>

*驚いたことが2点。一つは、広い会場に人数が少なかったこと^_^;。そうなんです10人ぐらいしかいませんでした。上原さんは、「模擬試験」ということで、例えば大学入試の時のような全国的な模擬試験を想像していたそうです。だから、仙台からわざわざ受験しにきてくださったのですね…^_^;。あとは、会場に上原さんと同年代ぐらいの若い人が居なかったこと。まあ、実際の試験会場もちょっと年齢層が高い感じはしますが…。

実は、まだオリジナル模擬試験は、知名度が低く、会場まで受験しにきて下さる方が少ないのです。少しずつ増えてはいるのですが。しかしながら、内容は少しほめていただきました!オリジナルの模擬試験ですので、過去には例のない事例を取り上げています。いろいろな天気図を解析しておく手段としても、オリジナル模擬試験の中身は自信あります(^_^)/模擬試験は販売も行っていますので、興味のある方はぜひ!

上原さんとお話していると、こちらも上原さんが解説している姿が見えてくるようでした。自分の大学生の頃は、こんなに具体的な自分の将来を描けていただろうか^_^;。いや、いない。勉強させていただきました!ありがとうございました!

みんながみんな、上原さんの例のように行動しなければ気象予報士になれないということではありませんし、むしろ誰でも頑張れば合格できる資格だということを、改めて思いました。だって、私自身が、上原さんとは真逆の過程で気象予報士の資格を取得できたんですから!

ぜひ、参考にしてみてください!

<ラジオっぽいTV!36 仙台編①>

<ラジオっぽいTV!37 仙台編②>

 

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