平年値って知ってる?
テレビの天気予報では、「気温が平年並み~」だの「平年より何度高い・低い…」などという言葉をよく聞きませんか?
それは、ここ数年に比べて~っていうフワッとした基準ではなく、定められた「平年値」ってもんがあって、それと比較して言ってるんです。
そして、昨日5月18日より新しい平年値に変わりました~
だから、平年値ってなんだよ?って話です。
<平年値は30年間の平年>
平年値は…
日々の気象要素(気温、降水量、日照時間など)において、どんだけクソ暑いか?どんだけヒドイ大雨なのか?などを知るために利用します。
または…
長期間の天候、例えば冷夏・暖冬・少雨などを評価する基準としても、利用されます。
要するに…
画的に大きさを分からせる時に、隣にマッチやたばこを置くような…
そんな感じです
気象庁では、30年間の平均値をもって平年値としています。
でも、毎年更新しているわけではありません。西暦の1の位が「1」の年から始まる30年間の平均値を取って、10年毎に更新しているのです。
ちょっと分かりにくいですかね…。
例えば、17日までは1971年~2000年の30年間の観測値による平年値でした。これは、2001年に更新されたものです。そして、このたびの新しい平年値は1981年~2010年の観測値によるものです。
未来の話をすれば、次回更新は、2021年。1991年~2020年の観測値による平年値ということになります。
<新しい平年値の特徴>
みなさん、薄々感づいていることだとは思いますが…
この30年の気温の状況。やっぱ上がってんじゃないの?
まさに、お察しの通り
まず今日(5月18日)に関して言えば、東京の最高気温は旧平年値と同じ。しかし、新潟、横浜、名古屋などは、0.5℃も高くなっている。その他も、旧平年値よりも新平年値の方が気温が高くなってる地点が多そう
実際1年を通してみて、平均気温の新平年値は、旧平年値よりも+0.2~0.4℃高くなっている。
やはり、温室効果ガスの増加による地球温暖化の進行が一因。
個々の地点で言えば、都市化が進んだ影響もあるという
また12月~2月、冬の間の合計降雪量は旧平年値よりも少なくなっている地点が多い。特に顕著なのは、日本海側の降雪量。それは、冬季の平均気温の上昇に伴って、降水があっても雪で降らずに雨で降っちゃったってのが原因の一つと考えられる。
このように、平年値の利用は1年1年の短いスパンで区切っては分かりにくいことも、平年値で見ると傾向が分かってしまうそんな優れたデータなんですね。
平年値ってオモシロイね~
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