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【読むeラーニング】第1章 太陽系 〜その6〜「大気の鉛直構造・対流圏」

気象予報士講座「大気の鉛直構造・対流圏」より

気象予報士講座「大気の鉛直構造・対流圏」より

(その5の続き)

特徴としては対流圏という名前からしても、まさにその名の通りなのですが、対流現象がすごく盛んです。大気が縦の方向にぐるぐる回る対流です。対流現象が盛んで水蒸気の量がとても多いです。特に対流圏の下層に多いですね。さらにこの温められ方なのですけれども、これはすごく重要です。太陽の勉強を一番初めにしましたけれども、太陽から降り注いてくる光を太陽放射と言います。太陽放射が地球の表面に降り注いできたときに、実は地球の大気なんて全然温めてないんです。何を温めているかと言うと、一番温めているのは地表面です。地表面を直接温めて、その温まった地面に接している空気が今度はジワッと温められる。これは伝導ですね。そしてその温められた空気が動いて対流することによって熱が伝わる。なかなか文章で説明すると分かりにくいということもあると思いますので、もう少し詳しく見ていきましょう。

そもそも対流とは、熱の伝わり方の1つの方法です。「1つの」ということはこのように3つあるんですね。放射という伝わり方と伝導という伝わり方、そして対流という伝わり方があります。地球の温まり方で見ていきますと、まず太陽から光が降り注ぐ、先ほど太陽放射と言いましたが、その太陽放射というのはここにたくさんある空気を温めているのではないんです。直接地表面を温めているんですね。だからこの放射が伝わってくるのは地面なんです。だから地面がすごく温かくなるんですね。そしてこの温かくなった地面に接している一番下の空気がありますよね。ここの空気が接している所からジワジワと熱が伝わっていく。これが伝導です。放射、伝導、そうするとこの伝導によってこの辺の地表面に一番近い空気が温まりますよね。その温まった空気というのは軽くなって浮きます。この温まった空気が浮くということは、つまり熱源がそのまま動く、対流ですよね。対流が発生することによって上空まで熱が伝えられて、こうやって大気がガーッとかき混ざるということなんです。

(その7へ続きます)

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