【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2~その30~・「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」
(第3章 大気の熱力学2 ~その29~「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」の続き)
「ここではですね、900hPaで5℃、露点温度-1℃っていうね値が観測されたとします。
今この青い線で書いたところが、900hPaです。で900hPaで、気温が5℃なので、今この赤い丸でポチっとプロットしてあるところが5℃ってことです。
でこの空気の露点温度が-1℃と、これ黒い丸ポチで表しています。じゃあこのね、ここにあるまさに観測されたこいつ、この空気塊を持ち上げてみましょうと、
いうことをまずやってみます。で「持ち上げるってどうやってよ!」っていうと、今露点温度の方が低いですよね、つまり飽和してない未飽和の状態の空気塊ですから、まずは乾燥断熱線に沿って持ち上げることができるんです。だからここにある空気塊は、この今赤い線で示した乾燥断熱線ね、お近くの乾燥断熱線を目安にして沿って、沿う形で上昇させてくださいね。」
「そうやって上昇するんです。で、勉強した、温位っていうのはね、どうやって出してるのかっていうと、この、ここにある空気塊を1000hPaまで乾燥断熱線に沿って、1000hPaまで下ろしてきた時の温度。ね、これが温位ということでしたね。細かくて読み取るの難しいんですけれども、大体今286ケルビンかなってところです。でたまたまお近くの乾燥断熱線を読み取ってみると、所々数字が入ってるんですけれども、やっぱ286ケルビンということです。」
「蒸発とか凝結が無ければ、断熱的に運動してる、断熱的に変化している内は、空気塊の温位は変わりません。保存されます。ということがこの線でわかりますね。じゃあこの空気塊持ち上げた時に、一緒にいつそれが飽和に達するのか、っていうのを今度調べます。その時に見るのは露点温度ですよね。はい。でこの露点温度のところを通るお近くの等飽和混合比線ね。等飽和混合比線に沿って、空気塊が上昇するのと同時にこいつも等飽和混合比線に沿って上げてみます。上昇させてみます。するとですね、こんな風に空気塊の乾燥断熱線、上昇してきた乾燥断熱線とこうぶつかるところがあるんです。つまりここでですよ、まさにここで凝結するよ、この空気塊凝結するよっていうことがわかる訳ですね。ここまでは、この蒸発とか凝結とかしていないここの間はずっと混合比は保存されているということですよ。ね、混合比保存されてるよ保存されてるよっでここで蒸発、凝結するということで、ここのポイントがですね、持ち上げ凝結高度と。」
(第3章 大気の熱力学2〜その31〜・「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」へ続きます。)
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