【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2〜その32〜「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」
(第3章 大気の熱力学2 〜その31「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」の続き)
「だから、凝結しても蒸発しても保存される量だよ。っていうことになるんですね。これエマグラム上でね、線がいっぱいあるとよくわかりませんので、こっちを覚えておくと学科試験にはいいかもしれません。今空気塊をエマグラム上で動かして、いろんな名前、いろんな量出てきましたけれども、そこだけ取り出してみました。このTっていうところが、スタート、ある高度のある地点の空気塊、こいつを今上昇させますよ、上昇させましたよっていうことで。Tが気温ですね。この時のこいつの露点温度はTdですよ。っていう意味です。で、この空気を上昇させる、まずは未飽和だから乾燥断熱線に沿ってる持ち上げ凝結高度に達するのはどこかっていうと、等飽和混合比線に、この露点温度を通る等飽和混合比線をズルズルズルって上げてったところです。」
「ね、しつこくやりますけどそういうことです。ここで凝結します。でこの凝結高度から先は飽和してますから、湿潤断熱線に沿って上昇していく。これ点線が湿潤断熱線ですよね。で逆にこれをズルズルズルってこう下ろしてきます。下ろしてきた時にこの元の高度まで降りてきた時の温度、これねさっき出ませんでしたけど、これはこちらに書いてあります、湿球温度です。ね、湿球温度。でさらに1000hPaまで下げた時の値が湿球温位です。だから要するに湿球温位っていうのはですね、湿潤断熱線の値なんですよ。ね、よくエマグラムを見てみるとね、300ケルビンとか290とか280とか書いてありますけれども、湿球温位の値が書いてあるっていうことです。」
(第3章 大気の熱力学2〜その33〜・「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」へ続きます。)
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