【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2〜その33〜「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」
(第3章 大気の熱力学2 〜その32「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」の続き)
「で、この飽和に達した空気塊をですね、水分全部出しちゃって、潜熱全部空気塊に渡しちゃった後、からっからになった状態から乾燥断熱線に沿ってピーって1000hPaまで下ろしてきたよ。っていうのが相当温位です。ね、Td、露点温度と湿球温度と元々の気温の大小の関係とか、湿球温位、温位、相当温位の大小の関係とか、こういうエマグラム上で覚えておくと、案外混乱しないかなと、いろいろ使えるかなというところで、覚えておくといいかなと思います。
でそこでこんな例題がね、実際に出ました。これ正誤問題の文章をですね、一個ピックアップしてるものなんですけれども。例えば、空気塊の湿球温度は常に露点温度より低い。これね、一瞬文章で出されるとおやって思うんですけれども、これエマグラムが頭の中に入っているとね、さっきのエマグラムが頭の中に入っていれば、すぐわかる訳ですよ。湿球温度より露点温度の方が低かったですよね。わかんなかったら後で戻ってみてくださいね。」(笑)
「湿球温度は凝結高度から湿潤断熱線に沿ってこう元の高度に下ろした時の温度ですから。露点温度よりは高くなってる訳なんですね。はい、もう一つ、空気塊の圧力が同じだったら、比湿が大きい空気塊の方が露点温度は高い、ねーわかんないですよね、こういうの。でもねこういうの計算問題じゃないから、時間かけられないんです。ポイントは比湿が大きいってどういうことかな?っていうのがわかるかどうかっていうことですね。今はねそんなすぐわかんなくてもいいんですけれども、比湿が大きい=混合比が大きいという風に考えてください。水蒸気が多いんですよ。じゃあそうすると水蒸気が多い方が、露点温度は高くなりますよね。だから、こういう問題がエマグラム、先ほどのエマグラムが頭の中に入っていると、なんかこう一生懸命計算式とかを思い出すよりは、こう絵的にね、絵的に思い出すんじゃないかと思うんです。でこういうことエマグラムはですね、実は学科の一般で勉強しますけれども、専門でも出てきますし、実技でも出てくるというところがありますので、これはですね是非繰り返し勉強してください。」
(第3章 大気の熱力学2〜その34〜・「エマグラムで空気塊を持ち上げる」へ続きます。)
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