【読むeラーニング】第3章大気の熱力学2〜その36〜「エマグラムで空気塊を持ち上げる」
(第3章 大気の熱力学2〜その35〜・「エマグラムで空気塊を持ち上げる」の続き)
「わかりにくいかな、この青い点線でね、書いたところです。そうすると、さっきみたいにここ、交わるところがありますね。ここが凝結する高度ということになります。持ち上げ凝結高度ですね。じゃあ実際の大気の中ではここは雲底高度になる訳なんです。ここは雲の始まりということになるんですけれども、この時にSSIを出すときに大事なのが、この凝結高度の温度を調べる時に、ここから先って湿潤断熱線に沿うんですけれども、湿潤断熱線ってこうね、傾斜がそれぞれ違うんですよ。それぞれ違って、上の方になると開いてくるんで、なかなかこれ、一本の方に沿うとダメなので、正確にやるためにはですね、こんな風にこの凝結高度の点、この温度を挟む両隣の湿潤断熱線、この湿潤断熱線のどういう割合のところにいるのかっていうのをちゃんとこう物差しとかで測るんですよ。今だから、今ご近所の湿潤断熱線、このピンクの線二本に挟まれてるんですけれども、大体この左側の湿潤断熱線のところ、1:2ぐらい。この三分の一ぐらいのところにこの凝結高度の温度が位置していると思うんですね。そしたらこれですよ、このまんま、500hPaの高度でもその割合のところにプロットするんです。」
「500hPaで見ると今ピンクの線書きましたけど、たどっていくとあれは、ここで今目印にした二本の湿潤断熱線なんですが、同じ様にこの高度で3:1のところ、にプロットするんです。空気塊がその温度になるということです。で持ち上げた結果、この黒い線、黒い実線は気温です。周辺の大気の温度です。に対して持ち上げた空気塊、三分の一のところっていうとそのお隣、よーくグラフ見るとね、ポチポチ1℃毎にですね、線が書いてあるんで、ご親切に。この差を取るんですね。そうするとT、周囲の気温Tが何度、Tr持ち上げた空気塊の温度が何度っていうのを把握して見てみると、この温度差がプラス2になる訳です。要するにね、周りの大気の方が空気塊の温度よりも高いよと、プラスに高いよという結果になりました。でSSIは勉強した通り、ショーワルターの安定指数っていうのいうのはですね、0より大きければ安定で、0より小さければ不安定という一つの目安がありました。」
(第3章 大気の熱力学2〜その37〜・「エマグラムで空気塊を持ち上げる」へ続きます。)
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