【読むeラーニング】第3章大気の熱力学2〜その38〜「飽和相当温位」
(第3章 大気の熱力学2〜その37〜・「エマグラムで空気塊を持ち上げる」の続き)
「最近試験でですね、飽和相当温位という言葉がよく出てきますので、飽和相当温位についてここで勉強しておこうと思います。
飽和相当温位というのは、飽和を仮定した相当温位ということで、その空気塊っていうのじゃなくてですね、大気のことですね。大気の状態を把握する方法の一つ、大気の状態がどんな飽和相当温位なのかな?っていうところで使うんです。言葉で説明すると、現在は未飽和の大気、が、水蒸気量以外は変化せずに飽和の状態になると仮定した時の相当温位ってなんのこっちゃって話なんですけどね。」(笑)
「それをグラフで見てみます。これはですね、温位を横軸に取って、縦軸に気圧を取ったグラフなんですけれども、温位エマグラムとかって言ったりするんですが、大気の状態がこんな状態です、今、っていうのが書いてあります。どういうことかと言うと、温位θは、上空に行くに従って高くなっています。これ普通の大気ですね。普通の大気はこうなってるんです。温位は上の方に行くに従って高くなっています。」
「で、この大気の相当温位はこんな風なカーブになっています。てのがこの水色の線です。大気の相当温位、θeです。でこの大気が飽和に達した時にどんな相当になるか、っていうのがこれですよ、これね。「飽和相当温位はこうなってますよ。」っていう風な図なんです。だからね、簡単に言ってしまえば、前勉強しました状態曲線、「大気の状態はこんなですよ。」っていうのを温度エマグラムにね、プロットして書いたのを見たと思うんですけれども、それを温位で表してると、いうことと同じ事なんですね、実はね。」
「で、今、例えば「ここにある空気塊を上昇させてみましょう。」と同じことをやってみます。ここにある空気塊の相当温位ってのは、大気の相当温位と同じですから、θeです。で、相当温位がね、蒸発とか凝結とかしても保存されるんでしたよね、確か。ですから、持ち上げる空気塊の相当温位は、この赤い点線で示した様に、ほら、一直線立ってますよね。「変わんねーよ!」っていうことなんです。で、変わんないんですけれども、例えば、飽和相当温位、周りの大気の飽和相当温位と、ガチンコするところが出てくる訳ですよ。」
(第3章 大気の熱力学2〜その39〜・「飽和相当温位」へ続きます。)
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