気圧傾度力【気象予報士の用語チェック】
こんにちは。キバンインターナショナル武内です。
本日の用語チェックは、なぜ風は吹くのか、大気力学より、気圧傾度力です。
気圧傾度力
気圧傾度力とは、気圧が高い方から低い方に向かって働く力です。図のように、等圧線 が引ける気圧差がある所で「2点間の距離差分の気圧差」が、2点間の気圧の傾き、 すなわち「気圧傾度」というものです。
気圧傾度力は、単位質量の空気塊に働く力(ニュートン)で表しますから、単位は N/kg となります。等圧線に直角に働いて、気圧の高い方から低い方に向かって働きま す。「等圧線の間隔が狭い」ということは、距離差が小さくなりますから、気圧の傾斜が大 きくなるということです。すると、当然気圧傾度力も大きくなります。天気図で等圧線が たくさん引いてある、「等圧線が混んでる」という言い方をすることがありますが、そうい う所は気圧傾度力が大きく、強い風が吹く可能性があるということです。
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