エルニーニョ・ラニーニャ現象【気象予報士試験用語チェック】
本日の用語チェックは「エルニーニョ・ラニーニャ現象」です。今年の冬はラニーニャ現象により寒い冬になるとのことですが、エルニーニョ現象は、48回気象予報士試験 学科専門で出題されていましたね。確認しておきましょう。
「エルニーニョ現象」
赤道太平洋域の中部~東部(南米ペルー沿岸)の広い範囲の海水温が通常よりも高くなり、それが半年以上続く現象です。
「ラニーニャ現象」
通常よりも海面水温が低くなり、それが半年以上続く現象です。
ペルー沿岸では、地球をめぐる風系の一環としていつも赤道に向かう風があります。この風に従って、海水面は海岸から離れる方向へ輸送されます。すると、それを補償するため深層から冷たい海水が湧きあがってきます。これが、ペルー沿岸の沿岸湧昇現象です。
ちなみに、この海域ではそもそもフンボルト海流という寒流が流れており、海面水温が低い状態を保っています。もう一つが、赤道湧昇です。赤道を挟んで、北半球では北東貿易風が吹いており、南半球には南東貿易風が吹いています。
そのため、海水面は赤道付近で発散する場となっています。それを補償するために、赤道付近では深層から冷たい海水が湧き上がっています。これが赤道湧昇です。そのため、これらの海域では海面水温が低くなっているのです。
ところが偏東風が弱まると、海水深層からの湧昇が弱まり同時に太平洋の西側に吹き寄せられていた高温の海水面が東に広がってきます。この結果、赤道太平洋域の中部から東部にかけて、通常よりも海面水温が高い状態になるのです。これがエルニーニョです。逆に、偏東風が強まり通常よりも湧昇現象が強くなり海面水温が通常よりも低くなるのが、ラニーニャ現象です。この変化に伴って、対流活動の位置や強さが変わっていることに注目してください。
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