【理解度チェック】空気塊の断熱変化に関する問題
本日は、てんコロ。気象予報士講座第3章から理解度チェックです。確認してみましょう。
【問題】
空気の断熱変化について述べた次の文章の空欄(a)~(c)に当てはまる語句や数字の組み合わせについて1~5の中から正しいものを一つ選べ。
図のように斜面Aの麓で温度20℃の湿潤空気塊が高さ2000mの山を越えて斜面Bの麓まで断熱的に移動する場合を考える。A,Bの麓の高度はともに0mである。空気塊が斜面Aの高度1000mで飽和に達したとすると、そこから山の頂上までは(a)に従って上昇する。山の頂上に達した空気塊は斜面B上を乾燥断熱的に下降するものとする。この空気塊が、斜面Bの麓に到着した時の空気塊の温度は(b)であり、その時の相対湿度は斜面Aの麓にあった時に比べて(c)になっている。
ただし、乾燥断熱減率を10℃/km、湿潤断熱減率を5℃/kmとする。
また、空気塊内で生成された凝結物は気塊内から直ちに落下するものとしこれらの熱量は考慮しないものとする。
【選択肢】
まずは、選択肢を見ずに解くのが大切!
(a) (b) (c)
1、湿潤断熱減率 25℃ 低く
2、湿潤断熱減率 30℃ 低く
3、乾燥断熱減率 25℃ 低く
4、乾燥断熱減率 30℃ 高く
5、湿潤断熱減率 25℃ 高く
【正解】
1
【解説】
但し書きにそって、計算。
20-10=10(飽和した地点の温度)乾燥断熱減率
10-5=5(山頂の温度)湿潤断熱減率
5+20=25(B地点)乾燥断熱減率
フェーン現象の問題であることがわかる。(温度が上昇、飽和水蒸気圧からより離れている=乾燥している)
フェーンの問題は色々なパターンが出てくるので、対応できるようにしておきましょう。
:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜:.。:..:*゜..:。:.::.*゜
章ごとに理解度チェックができるので、とっても便利です。
講座サンプル
てんコロ.の気象予報士講座 大好評発売中!
気象予報士講師としても、気象庁や大手企業での予測業務でも活躍中の気象予報士、佐々木恭子先生による合格対策講座です。
国家資格の気象予報士試験は合格率5%という難関の資格です。一方気象予報はとっても身近な存在であり、誰もが気象に興味があれば学んでも楽しい分野です。
キバンインターナショナルのクロマキーシステムを駆使した映像は、気象画像を多く使用する当講座にはベストマッチです。佐々木先生の講義も個性あふれていて楽しい講座です。 講座は分かりやすくするため、なるだけ専門用語を使っていません。
普通のテキストでは図解されていないようなところにもふんだんに図解を盛り込んでいます。
「文系だから」「合格率悪いから」「物理避けてきました」。そんな初学者の方にも分かりやすく丁寧に解説しています。eラーニングにも関わらずリラックスできる雰囲気が特徴です。
講座の詳細、無料体験、ご購入は下記をご覧ください。 http://tenki.elearning.co.jp/?page_id=15
ログインはこちらから。
「eラーニングをすべての人に!」
株式会社キバンインターナショナル KiBAN INTERNATIONAL CO.,LTD.
Web : http://elearning.co.jp
E-mail : international@kiban.jp
担当:takeuchia