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質問）
トラフの解析の時に暗域に注目する理由を教えて下さい。

佐々木先生の回答）
トラフの解析には，基本的に５００hPaの天気図の他に，水蒸気画像を用います。
トラフ後面の暗域が明瞭である，ということは，後面での寒気移流が比較的強いということです。
そんな時に，その前面下層に低気圧や前線に伴う暖湿気の流入があれば，それは対流雲の発達に好都合な状況ということになります。
特に，５００hPaでトラフがよく分からない時，印象として，あまり深くないな～というトラフのときに，水蒸気画像を見てみて下さい。
案外，暗域が明瞭で，その前面に強いエコーが見られる場合があります。

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