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お出かけしたいけど、お天気持つかしら?そんな時は解析雨量・降水短時間予報


気象庁予報部発表の28日の天気は、雨。1ミリ以上の降水確率は12時から18時までは60%、18時以降24時までは80%と発表されております。
この数値を見る限り、雨の強さは分からんけども、昼から夜の間に雨は降るだろうな、というのは分かります。

ちょっとしたお出かけには、降水短時間予報

でこんな時に、ちょっと百貨店まで数時間程度出かけたいんだけど、雨はどんな感じかな? 降るかな? 振らないかな? 強いかな? 弱いかな? と。
そんな時に役に立つのが降水短時間予報です

まずものは試しに、まずは、降水短時間予報を見てみましょう。
10月28日13:00現在の画面はこんな感じ。
南の方の海上では、若干強い雨が振ってますが、東京は弱い雨ですね。(埼玉の方はちょっとだけ青が濃いけど)。で、三重県の方には10ミリ~20ミリくらいの強い雨がいるのですが、はたしてコレが夜までに関東に流れてくるか否かで、傘を持ち歩くかどうか、そもそも出かけるかどうかを判断したい、としましょう。

そんな時は、画面の表示時間の所 > のボタンをクリックすると、1時間毎、6時間後までの予報を表示してくれます。

はい、こんな感じ。
とりあえず、東海地方の方で雨を降らせていた要因は、こっち(東京)まではやってこないみたいで、夜になっても東京は平穏無事のようです。(別な要因で北陸地方でやや強い雨が降るようですが。)
というわけで、東京の方では、ちょっと夜までお出かけしても、お天気的には大丈夫そうだ、ということが分かります。

降水短時間予報は、気象庁のホームページでいつでも確認できますので、是非、活用下さい。
また、気象予報士の勉強をされている方も、この辺りは専門分野の範囲ですから、触ったことのない人は、実際に使ってみるといいと思います

解析雨量・降水短時間予報
http://www.jma.go.jp/jp/radame/

降水短時間予報の仕組み

では、この降水短時間予報、どんな仕組みでどういった特徴があるのでしょうか。詳しくは、こちらのFAQ(降水短時間予報や降水ナウキャストとは)にも掲載しましたが、ちょっとおさらいしてみましょう。

まずポイントは、降水短時間予報や降水ナウキャストは、過去の降水域の動きと現在の降水の分布を基に、目先1~6時間までの降水の分布を1km四方の細かさで予測するもの、という点ですね。このような予測方法をとっているので、迅速に、細かい予報が提供できるわけです。
なので、通常1日3回発表される今日・明日の天気予報や天気分布予報とは異なり、1~6時間先までの短い時間間隔で発表が可能になっている訳ですね。
また、気象予報士試験では、この予報をどうやって求めているか、精度はどうなのか、といった細かい点を突っ込まれているようですが、そのあたりは、気象予報士講座本編で。
ここでは、過去問で復習してみましょう。


第28回 気象予報士試験 専門分野
気象庁で発表している降水短時間予報は、実況の降水分布から主に補外により求めた降水量予測と、数値予報モデルで計算した降水量予測を、それぞれ予報精度を考慮した重みを付けてたしわせて作成している。
降水短時間予報の利用上の留意点を述べた次の(a)~(c)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを下記1~5の中から1つ選べ

(a)温帯低気圧など、大規模な気象擾乱は、構造の時間変化が緩やかである。温暖前線に伴う降水系などは、時間変化が穏やかであるため、一般に実況補外により求めた降水量予測の精度は良い

(b)降水短時間予報では、地形効果による降水量の増加や減少は考慮されていない

(c)実況補外により求めた降水量予測と数値予報モデルの予測結果を併用して予測値を計算しているため、予測期間の後半における予報精度は、期間の前半と変わらない

選択肢
1. (a)正 (b)正 (c)正
2. (a)正 (b)誤 (c)正
3. (a)正 (b)誤 (c)誤
4. (a)誤 (b)誤 (c)正
5. (a)誤 (b)正 (c)誤

 

 

 

 

 

 

解答
正解は 3


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