黄砂すごいなあ
なーんか最近、車がきったねーなあ…
って思ったら、すごい勢いで黄砂が飛んできてた。
ランニングしている時も、遠くの空が若干かすんで見えるし…。
ホントにひどかったですね。ところで、春になると天気予報でよく「黄砂」という言葉を耳にします。
<黄砂ってどっから来るんじゃ~?ゴラァ>
中国内陸部を中心とする東アジアの砂漠地域(タクラマカン砂漠やゴビ砂漠)の砂塵が、低気圧の強い風によって巻き上げられ、上空の風に乗って日本まで飛んできます
日本では3月~5月の間、主に冬の終わりから春にかけて多く観測されています。
黄砂の発生の有無や飛来してくる黄砂の量は、
発生域の強風の程度や
地表面の状態(植生・積雪・土壌水分量など)、
上空の風の状態によって左右され、
例えば、冬季のアジア大陸にはシベリア高気圧が広くのさばっていて、凍結してたり、雪で覆われたりしています。それが、春になって気温が上昇し始めると、雪や氷がとけてしまうため、強風で砂塵が巻き上げられやすくなります。ちなみに、砂塵が多く巻き上げられると、北米やグリーンランドまで飛んでいくこともある、なかなかしぶといヤツなのです。
<黄砂の被害>
黄砂が飛来してくると、車がきったねー感じになったり、洗濯物を汚したりします。また、ヒドイ時には視程が悪くなることで交通障害の原因となったり、ぜんそくやアトピーなどのアレルギーを悪化させるなど、私たちの生活に様々な面倒をかけやがります。
特に、日本よりも砂漠に近い所に位置する中国や韓国では、さらに深刻な被害が発生することがあります。
中国では、「黒い嵐」と呼ばれるほどヒドイ現象が発生し、瞬間風速が秒速25メートル以上の風が吹き、50メートル先が見えない、とんでもない視程不良となることがあります。すると、死者が出たり、家畜が死んだりなど大きな被害が出るのです
<黄砂の情報>
黄砂は、江戸時代の書物でも「黄雪」などと書かれ、昔から発生しているものですが、近年は砂漠化の進行や森林の伐採など地表面の状態の変化や、温暖化の影響で寒候期の積雪や凍結の期間が短くなってしまったことなどにより、黄砂の発生回数が多くなったり、被害が深刻化しているという報告もあります。
黄砂は、気象学的には「エーロゾル」と呼ばれ空気中に漂う微粒子の一種です。これらの微粒子は、太陽や地球からの放射を散乱する役割を持ち、大気を加熱したり冷却したりなど、熱収支に影響を及ぼし、ひいては地球の気候にも大きな影響を与えます。
そのため、日本・中国・韓国では相互に協力し合い、発生の原因調査やエーロゾルの気候への関与について研究が進められています。また、2000年~2002年にかけて、日本でこれまでにないぐらいの黄砂現象が観測され、社会的関心が高まったことがキッカケで、2004年からは気象庁で黄砂現象に関する情報を発表するようになりました。
現在、気象庁のホームページでは、黄砂の数値予報モデルで計算された地表付近の黄砂濃度や大気中の黄砂総量の分布が発表されています。(毎朝6時頃の更新。3時間毎の予測)黄砂の被害を軽減するためには、テレビやラジオの天気予報だけでなく、自分で情報収集していくことも重要ですね
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