日照時間
今日、夕方の天気予報で森田さんがオモシロそうなネタ言ってたから
じゃあ、パクッちまおうってことで、日照時間の話です。
「日照時間」というのは、読んで字のごとくです。日照がある時間のこと。
もっと正確に言うと…
直達日射量(大気中で散乱や反射されることなく、太陽光線に対して
垂直な面に入る直射光の量)が0.12kw/㎡以上ある時間を「日照あり」
として、その時間を合計することで求めます。
お日様が出てるか出てないかで違ってくる、つまり日照時間は
晴れてる方が多いんですね
じゃあ、その日照時間。10月の平年値を比べてみると…
札幌→152.3時間
新潟→144.0時間
東京→133.4時間
名古屋→169.0時間
福岡→177.1時間
東京、少なっなんか、イメージは秋晴れーとか言って空が高く
お日様もさぞかしたっぷりだろうと思うのですが。
東京は、平年値で見るとどんよりしたイメージのある6月よりも
9月、10月の方が日照時間が少ないのです
原因はいろいろありますが、基本的には季節の変わり目の特徴
つまり、梅雨のぐずぐずと似たようなもんです。
以前、こんな図を載せました。季節の変わり目に現れる空気の境目が
前線として表現され、この前線が北上したり南下したりすることで
季節が進む…と説明したと思います
秋から冬にかけて、現れる前線は「秋雨前線」と言う呼び名で有名ですね。
これからの季節は、これが南海上にどんどん南下して冷たい空気に
覆われていくわけなんですが…
ちょうどこの時期、よく現れる気圧配置がコレ↓
まず、高気圧の中心の位置に注目。
これは移動性の高気圧となっていて東進していますが、中心は
北日本を通っています。すると、北日本は高気圧に覆われている
と言えますが、青色でくくったような所は相対的に低圧部となってしまいます
南海上に前線が表現されていますが、ちょっと専門的に言うと
この低圧部は、前線から北の方に幅広く「前線帯」となっていると言えます。
このような気圧配置になった時、関東地方には東海上から
冷たく湿った空気が流れ込みやすくなり、曇天をもたらします。
もちろん絶対ではないですけど…
小さい図だと分かりにくいかなーと思って、でっかいまんま載せました
きのう12時の地上気圧と風の流れ(流線)と観測ポイントの日照の様子。
赤ポチは日照時間50~60分の快晴、ピンクポチは10~49分の晴れ、
灰色ポチは日照時間0の曇りです。
関東地方には、北東~東寄りの風がびゅんびゅん入っているのが
分かりますか?そして、関東地方だけが見事に曇り
10月頃は、このような「高気圧の中心が北日本を通ると、関東地方は
前線帯となり、東海上から冷たく湿った空気が入りやすい」
そんな気圧配置がよく現れるのですそして、明日もこんな感じ…
秋って言ったら「秋晴れ」のイメージとは、ちょっと違う現実…
オモシロイね~
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