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穴あき雲

「穴あき雲」っていうタイトル付けたから、じゃあそういう雲の写真撮ったの?
って思うかもしれないけど、べつに撮ってませんスミマセン。

先日「穴あき雲」の写真を見る機会がありまして、そこで「なんでこんな雲ができるの?」と聞かれました。
私は、穴あき雲の存在は知ってましたが、成因を知らず
まさにフワフワした状態で…勉強します

はい、コレ。穴あき雲ね

自分はそんな写真を持っていませんし、インターネットで「穴あき雲」って
検索した、いくらでもステキな写真が見られますから…。

「穴あき雲」はフォールストリーク・ホールとか、ホールパンチ雲とか言われたりする雲の状態。
上の図の説明をします。

高積雲(上空2000m~5000mあたりに現れる塊状の雲で、その塊が
層をなしている様子から「ひつじ雲」とも呼ばれる)が空を覆っている
時に、ぽっかりと穴があいたように見える雲です

穴のあいた所には、高積雲とは違う種類の雲「巻雲」に変化して
見られることがあります。

高積雲は上空が氷点下でも凍らない水「過冷却水滴」という雲粒で主に構成されている雲です。

 この高積雲内の一部分に、何らかの原因で氷の結晶が発生すると
氷の結晶に水蒸気がガンガンくっつきます。
実は、同じ温度の雲の中で水滴(過冷却水滴)と氷の結晶が存在するような時は、水蒸気は氷の方にどんどんくっつく性質があります

これがイメージ…↓

すると、氷の結晶はぐんぐん成長して重くなり、やがて落下します。

 落下すると、蒸発して消えてしまい、まるで雲に穴が開いたようになるのです
また、蒸発しない場合は氷の結晶が雲となって「巻雲」という高積雲とは
種類の異なる雲を成すことがあるのですね 

 

高積雲内の一部分に、何らかの原因で氷の結晶が発生する
その「何らかの原因」ってなんや?というと…

 高積雲内を飛行機が通過した場合
 (飛行機の通り道に穴があく事があります)

高積雲より高い所にある雲から、氷の結晶が落っこちてきた場合。

高積雲の浮かぶ高さが一部高くなって、雲の温度が下がった場合

 などが考えられますが、これが全てではなく…まだ完全に解明されていないのです。神秘的ですよね

穴あき雲は、かなり珍しい現象でなかなか出会えない雲ってのも神秘的。
一生懸命説明してきたけど、実際の写真がないとピンとこないですよね
是非、本物の写真を見てみてください。

っていうか、今度は、自分で写真撮って載せてやる~

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担当:o.nakamura