【読むeラーニング】第2章 大気の熱力学1 〜その19〜「静力学平衡」
(その18の続き)
ということで、以前問題で自然対数を使う問題が出ました。別に「自然対数とは何か」とかそういうすごく難しいところからではなくて、計算の方法としてもっと細かく出す問題が出たんですね。ΔZ=(RTm/g)×ln(p1/ p 2)、この式の後ろの平均気圧を出すところに自然対数lnというのを使っています。ln(p 1/ p 2)というふうになっていて、これで層厚内の平均気圧をもう少し細かく出せるんですね。これを計算するときに、ln(p 1) -ln(p 2)となって下の面の気圧‐上の面の気圧ということになって、計算自体はそんなに難しくないんです。しかもこの気圧面とこの気圧面の値というのがln(1000)=6.9078などと数字も与えられますから本当に引き算すればいいだけなんですね。ですが、注意点としては下の面から上の面を引いている、p 1-p 2になっているということだけ逆にしないようにすれば、そんなに難しいことにはならないと思います。なので層厚の式としてこういうふうに出たときの平均気圧の出し方でここは少し雑過ぎる。もし自然対数で出たらこの順番の計算で引き算をすればいいだけのことですので、少しだけ覚えておいていただければと思います。
あともう1つ、先ほど途中の式でしれっと流してしまいましたけれども途中こんな式出てきましたよね。Δp=pgΔZ/RT。層厚の式を出したいのでΔZに行ってしまいましたが、実はこのΔpイコールでできたこの式は海面更正の式というふうに言います。海面更正の式とは何かと言いますと、画面に普通の地上天気図が出てきておりますが、ここに出てきている気圧というのは全部海面更正された気圧です。
(その20へ続きます)
講座サンプル
てんコロ.の気象予報士講座 大好評発売中!
気象予報士講師としても、気象庁や大手企業での予測業務でも活躍中の気象予報士、佐々木恭子先生による合格対策講座です。
国家資格の気象予報士試験は合格率5%という難関の資格です。一方気象予報はとっても身近な存在であり、誰もが気象に興味があれば学んでも楽しい分野です。
キバンインターナショナルのクロマキーシステムを駆使した映像は、気象画像を多く使用する当講座にはベストマッチです。佐々木先生の講義も個性あふれていて楽しい講座です。 講座は分かりやすくするため、なるだけ専門用語を使っていません。
普通のテキストでは図解されていないようなところにもふんだんに図解を盛り込んでいます。
「文系だから」「合格率悪いから」「物理避けてきました」。そんな初学者の方にも分かりやすく丁寧に解説しています。eラーニングにも関わらずリラックスできる雰囲気が特徴です。
講座の詳細、無料体験、ご購入は下記をご覧ください。 http://tenki.elearning.co.jp/?page_id=15
ログインはこちらから。
「eラーニングをすべての人に!」
株式会社キバンインターナショナル KiBAN INTERNATIONAL CO.,LTD.
Web : http://elearning.co.jp
E-mail : international@kiban.jp
担当:kobayashis