【読むeラーニング】第1章 太陽系 〜その8〜「大気の鉛直構造・対流圏」
(その7の続き)
低緯度側で圏界面高度が15kmです。高緯度側で圏界面高度が10kmです。だけど対流圏の気温減率は両方とも対流圏内ですから6.5℃/kmで温度が下がっていきます。これを計算してみてください。そうするとこんなふうになるわけです。高緯度側の地表面の温度が15℃だった場合の圏界面付近の温度は、-50℃ぐらいです。では地表面温度が30℃の赤道付近はどうかと言うと、-68℃です。「すごい、こっちのほうが低い」となるわけです。
まあミステリーでも何でもないんですけれども、見ていただいて分かるように、気温減率は変わらないのですけれども圏界面の高度が高いので、同じ10kmの所で比べると、もう高緯度側は対流圏が終わりですから成層圏に突入しちゃいますよね。成層圏に突入するということはこの辺りは等温層ということです。だから下げ止まりというか、これ以上下がらないという所なんです。なのに低緯度側はこの高度から先もまだまだ下がり続ける。下がり続けた結果、結局は同じ高度で比べてみても低緯度側のほうが温度が低いということになるんですね。
これが対流圏の大きな特徴です。さらに対流圏の上には成層圏がありますので、次は成層圏の勉強をしていきたいと思います。
(その9へ続きます)
講座サンプル
てんコロ.の気象予報士講座 大好評発売中!
気象予報士講師としても、気象庁や大手企業での予測業務でも活躍中の気象予報士、佐々木恭子先生による合格対策講座です。
国家資格の気象予報士試験は合格率5%という難関の資格です。一方気象予報はとっても身近な存在であり、誰もが気象に興味があれば学んでも楽しい分野です。
キバンインターナショナルのクロマキーシステムを駆使した映像は、気象画像を多く使用する当講座にはベストマッチです。佐々木先生の講義も個性あふれていて楽しい講座です。 講座は分かりやすくするため、なるだけ専門用語を使っていません。
普通のテキストでは図解されていないようなところにもふんだんに図解を盛り込んでいます。
「文系だから」「合格率悪いから」「物理避けてきました」。そんな初学者の方にも分かりやすく丁寧に解説しています。eラーニングにも関わらずリラックスできる雰囲気が特徴です。
講座の詳細、無料体験、ご購入は下記をご覧ください。 http://tenki.elearning.co.jp/?page_id=15
ログインはこちらから。
「eラーニングをすべての人に!」
株式会社キバンインターナショナル KiBAN INTERNATIONAL CO.,LTD.
Web : http://elearning.co.jp
E-mail : international@kiban.jp
担当:kobayashis