【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2 〜その5〜「湿潤断熱減率」
(第3章 大気の熱力学2 〜その4〜「相変化・大気中の水分」の続き)
「実際の大気はですね、凝結とか蒸発が常に起こっています。乾燥断熱減率という話を勉強しましたけれども、ではその空気塊がですね、蒸発したり凝結したりするとどういう風になるか、ということで、湿潤断熱減率という勉強をしていきます。」
「湿潤断熱減率っていうのはですね、例えば空気塊を上昇させて、上昇させることによって、膨張し、膨張することによって、内部エネルギーを使って冷却すると、こいう変化については勉強しました。じゃあもしこの空気塊が水蒸気を含んでいた場合、この冷却が起こることによっていずれ凝結が起こり、その凝結をすることによって雲が発生するということになる訳なんですね。実際はこういう空気塊の動き、こういう変化をしています。」
「ここで出てくるのが飽和に達した後の空気塊の温度変化、湿潤断熱減率っていうものなんですね。で、その湿潤断熱減率をですね、乾燥断熱減率と比較してみると、青い線が乾燥断熱減率ですが、これはもう勉強した通り、1キロごとに10℃下がる、10℃/kmで下がる乾燥断熱減率です。それに対して赤い曲線で示した方ですね、これが湿潤断熱減率です。これは今言ったように、凝結をするっていうことでですね、三相変化、水の三相変化で凝結する時には潜熱が放出されますから、その放出した潜熱の分が加わって、気温、温度原理ですね、ごめんなさい、湿潤断熱減率の温度減率ってのは、乾燥断熱減率よりも緩やかになってるんですね。」
(第3章 大気の熱力学2 〜その6〜「湿潤断熱減率」へ続きます。)
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