【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2 〜その7〜「湿潤断熱減率」
(第3章 大気の熱力学2 〜その6〜「湿潤断熱減率」の続き)
「飽和に達したところから、湿潤断熱減率に沿ってまた上昇させていく。その上昇させていく際に、水分を全部落っことしながら上昇させていくと、いう風に考えます。それで空っぽになったところをB点という風にします。その空っぽになったB点から、乾燥断熱変化させて、1000hPaで持ってきた時の温度、それがCですけれども、それが相当温位ということになります。じゃ仮にですね、この空気塊がもし今説明したものよりも水蒸気量が多い、凄く湿ってる空気塊だったらどうなるかというと、まずこの空気塊上昇します。乾燥断熱変化していきますけれども、先ほどの水色の乾燥断熱線よりも緑の乾燥断熱線の方が短いですよね。」
「要するにすぐ飽和に達しちゃうっていうことなんです。それがA’だとします。でA’で飽和に達するということで、そこから先は湿潤断熱変化するんですけれども、今度は逆にですね、水蒸気が多いので、水分が多いですから、凝結した分の水分を落としながら上昇したとしても、なかなか空っぽにならない。だからこの湿潤断熱変化する量が多いんですね。道中が長い。それで、やっとB’で空っぽになりました。空っぽになったところから乾燥断熱変化させて、1000hPaまで持ってくると、いうことで、C’が相当温位ということになる訳なんですね。」
「つまり、相当温位が高いということはですね、非常に高温で湿っている、水蒸気量が多いということにもなる訳なんですね。でよく梅雨の時期にですね、「なんかじめじめするな。」っていう空気、ありますね。あれは高温で非常に湿っている空気と、いうことになりますけれども、大体あの空気、330ケルビンぐらい、という風に目安としてあります。あともう一つ重要なことは、相当温位っていうのは、その空気塊が持っている水蒸気の潜熱まで加味してます。ですので、常に温位よりも高い値になる訳です。」
(第3章 大気の熱力学2 〜その8〜「相変化・大気中の水分」へ続きます。)
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