【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2 〜その11〜「大気の鉛直安定度」
【第3章 大気の熱力学2 〜その10〜「大気の鉛直安定度」】の続き
「逆に、湿潤断熱線よりもさらに気温減率が緩い。そういう大気に関して言えば、飽和してようが未飽和の空気塊であろうが、どこに上昇しても、周りの空気よりも空気塊の温度が低いと、いう状態になっちゃいます。周りの空気の温度の方が高い、ですので、これどうやっても上昇できない、ですから、「絶対安定」っていう大気になる訳ですね。」
「じゃあこの真ん中ですね、一番このやっかいなんですけれども、乾燥断熱減率よりも緩やかだけれども、湿潤断熱減率よりも大きい、気温減率の大気、の場合はどうなるのかって言うと。未飽和の空気塊に対しては安定なんです。青い空気塊を見てください。青い空気塊を見てもらうと、空気塊の温度の方が常に周りの空気よりも温度が低いですから、上昇できませんよね。ですから未飽和の空気塊に対しては安定なんです。ところが、飽和している空気、赤い丸している空気塊を見ていただければわかる通りですね、飽和してる空気塊に対しては何処に行っても空気塊の温度の方が高くなっちゃう。つまり上昇しやすいと、いうことになってしまうので、未飽和の空気塊に対しては安定だけど、飽和してる空気塊に対しては不安定、なんですね。」
「こういうオレンジの点線、この真ん中の点線、の様な大気のことを、「条件付不安定」って言います。実際の大気、表した通りですね、見てわかる通りですね、乾燥断熱減率は10℃、1km毎に10℃下がる、10℃/kmで、湿潤断熱減率の方は、4℃とか5℃とか、1km毎に下がる気温減率です。実際の対流圏の気温減率って、6.5℃/kmっていうのを既に勉強しましたけれども、実際の大気って実は、条件付不安定に大体なってます。で実際の大気の状態、見ていくと、この黒い曲線で表していますけれども、これが実際の大気の状態、ごめんなさい、状態というか気温ですね。気温の状態を表しています。これを状態曲線という風に言います。」
【第3章 大気の熱力学2 〜その12〜「大気の鉛直安定度」】へ続く
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