【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2 〜その17〜「逆転層」
(第3章 大気の熱力学2 〜その16〜「SSI・対流不安定 」の続き)
「普通大気っていうのはですね、上空に行くに従って気温って下がっていくんですけども、その大気の中に逆に上空に行くほど温度が上がってしまう、そういう層が出来ることがあります。そういう層のことを、「逆転層」と言います。」
「逆転層っていうのはですね、3種類ありまして、一つ目、接地逆転層というのがあります。接地逆転層ってどういうことかと言うとですね、よく聞く放射冷却っていう効果、ありますけれども、よく晴れてて、風が弱いみたいな状況ですね、移動性高気圧にすっぽり覆われるみたいな状況の時に、放射冷却っていうことでですね、地表面から赤外放射でどんどんどんどん熱が宇宙空間に逃げていってしまう。」
「そうするとですね、地表面付近の温度がですね、どんどんぎゅーっと下がっていくんですね。そうするとこう相対的に、上層よりもこう下層の方が温度がぎゅーっと下がってくるような「逆転層」っていうのが出来るんです。こういう、地面に接した空気が放射冷却の効果で冷やされて出来る逆転層、それを「接地逆転層」という風に言います。」
(第3章 大気の熱力学2 〜その18〜「逆転層」へ続きます)
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