【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2 〜その18〜「逆転層」
「二つ目なんですけれども、二つ目は沈降性逆転層というものです。沈降性逆転層とはどういうものかと言うと、下降気流ですね、下降気流によって、空気が断熱圧縮することによって、昇温、温かくなります。そうすることによってですね、空中にこういう逆転層ってのが出来るんですけれども、下降流、断熱変化ですから、断熱圧縮による昇温は、10℃/kmですね。に対して、標準大気の気温減率っていうのは、6.5℃/kmですから、こんな風にですね、地面から、さっきの接地逆転層とは違って、地表面から離れた空中にですね、地面から離れた高度に、こういう逆転層というのが出来ます。」
「これが沈降性逆転層というものです。で、最後三つ目なんですけれども、それが移流逆転層、名前は前線性逆転層という風にも言いますけれども、名前の通りですね、前線の付近、前線面に出来るものなんですけれども、温かい空気と冷たい空気、温かい気団と冷たい気団の境目で、暖気がこう上昇してくる、前線面を上昇することによって、その前線面のところに部分的にこのような逆転層が出来ます。こういうのを前線性逆転層、または移流逆転層という風に言います。」
(第3章 大気の熱力学2 〜その19〜「温位・相当温位のまとめ」へ続きます)
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