【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2 〜その20〜「温位・相当温位のまとめ」
(第3章 大気の熱力学2 〜その19「温位・相当温位のまとめ」の続き)
「実はこれ、ポイントとしては、高さの違いが鍵になってるんですね。すっとんでいったりしない理由です。ではこの高さの違いが鍵になっていくんですけれども、じゃあその話をですね、エネルギー保存っていう観点からちょっと考え直してみたいと思います。さぁ、エネルギー保存ってよく聞くと思うんですけれども、今ね、山の上にある高さの山の上にある空気の塊を考えてみてください。」
「この空気塊ね、ある何℃っていう空気塊があるとしましょう。で、10℃とか20℃とかっていう空気塊があるとして、その空気塊が持ってるエネルギーって、その温度だけじゃないんですよ。何が他にあるかっていうと、高い位置にあることにより、位置エネルギーを持ってるんですね。で、今この位置エネルギーを持っているこの空気塊を、ちょっとゴロゴロゴロと山の下まで下ろしてきた場合、山のふもとまで下ろしてきた場合、この位置エネルギーって高さのエネルギーですから、だんだんだんだん高さ下がってきますよね。高さがどんどん下がっていったら、位置のエネルギーってどんどん小さくなっていきます。「あれ?減ってっちゃった。」みたいな。エネルギーは保存されるはずなのに、位置エネルギーが減ってっちゃって、じゃあそのエネルギーは何処に行っちゃったんでしょうか?ね、消える訳ないんですよ。消える訳ないんですが、じゃ何処に行ったのかっていうと、実は、空気塊の温度が上昇するのに使われていたんですね。」
(第3章 大気の熱力学2 〜その21〜「温位・相当温位のまとめ」へ続きます。)
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