【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2 〜その22〜「温位・相当温位のまとめ」
(第3章 大気の熱力学2 〜その21「温位・相当温位のまとめ」の続き)
「空気塊は高い位置にあって、はい20℃です。20℃ですっていうのは温度なんです。その20℃にプラスある高さにありますって言ったら、その位置のエネルギーも加味してあるのが温位なんですね。で、よく見てみれば、漢字にも温度のエネルギーと位置のエネルギーって書いてあるしね。はい。でただ、位置のエネルギーって今言ったように高さなんで、高さと熱のエネルギーって単位違うじゃないですか。やりにくいんです。やりにくいので、位置のエネルギーも温度によるエネルギーに直して、統一して表したのが、温位、ケルビンで表されるものになる訳ですね。」
「これが温位なんです。だから高さの違いにポイントがあった訳なんですね。はい、まとめますと、空気塊が上昇するにつれて、位置エネルギーが大きくなり、その分、温度によるエネルギーは小さくなるので空気塊の温度は下がると。さっき例で見て頂いたのと逆ですけれどもね。この文章を逆にすれば逆のことが言える訳なんですけれども、これが温位です。」
「じゃあちょっと一番初めに問いかけた問いに戻っていただいて、考え直していただくと、今この温位の空気塊の温度変化、は温度減率が10℃/kmですよと。減率というか温度の変化の割合が10℃/kmと言いましたが、標準的な普通の対流圏の温度減率って、確か6.5℃/kmなんですよね。さ、ここに何か差があります。この差でわかること、この対流圏の気温減率をですね、温位でちょっと考えてみましょう。そうすると面白いことがわかります。」
(第3章 大気の熱力学2 〜その23〜「温位・相当温位のまとめ」へ続きます。)
講座サンプル
てんコロ.の気象予報士講座 大好評発売中!
気象予報士講師としても、気象庁や大手企業での予測業務でも活躍中の気象予報士、佐々木恭子先生による合格対策講座です。
国家資格の気象予報士試験は合格率5%という難関の資格です。一方気象予報はとっても身近な存在であり、誰もが気象に興味があれば学んでも楽しい分野です。
キバンインターナショナルのクロマキーシステムを駆使した映像は、気象画像を多く使用する当講座にはベストマッチです。佐々木先生の講義も個性あふれていて楽しい講座です。 講座は分かりやすくするため、なるだけ専門用語を使っていません。
普通のテキストでは図解されていないようなところにもふんだんに図解を盛り込んでいます。
「文系だから」「合格率悪いから」「物理避けてきました」。そんな初学者の方にも分かりやすく丁寧に解説しています。eラーニングにも関わらずリラックスできる雰囲気が特徴です。
講座の詳細、無料体験、ご購入は下記をご覧ください。 http://tenki.elearning.co.jp/?page_id=15
ログインはこちらから。
「eラーニングをすべての人に!」
株式会社キバンインターナショナル KiBAN INTERNATIONAL CO.,LTD.
Web : http://elearning.co.jp
E-mail : international@kiban.jp
担当:kobayashis