【読むeラーニング】第3章 大気の熱力学2〜その28〜「理解度チェック」
(第3章 大気の熱力学2 〜その27「理解度チェック」の続き)
「で、山の山頂ですね、山頂に達した空気塊が、斜面Bを乾燥断熱的に下降する、ものとするって言ってます。この空気塊が斜面Bの麓に到達した時の空気塊の温度、ここの温度が出れば、ここの温度わかりますよね。乾燥断熱変化さしてるんだから。」
「で、ここで必要になってくるのがこのただし書きです。乾燥断熱減率10℃/km、湿潤断熱減率は5℃/kmと。でしかもこれですね、空気塊の中で生成された凝結物、要するに飽和して水滴になった、飽和に達して水滴になった分、その水滴は雨として落っことしますよと。直ちに落下するっていうのはそういうことです。」
「雨として水分を、空気塊が持ってた水分を落っことしちゃうよっていうことなんですね。じゃあ計算してみましょうと、ここ乾燥断熱、20℃から乾燥断熱減率で1000m上がる訳ですから、まず10℃下がると、20-10で10℃になります。でそこからは湿潤断熱減率で、1000m下がる訳ですから、5℃/kmで5℃下がります。ってことは山頂では5℃になってます。空気塊はってことです。簡単ですよね。でそっからは乾燥断熱減率に従うってんだから、ここから先、乾燥断熱減率10℃/kmで温度が上昇すればいいんです。」
「ね、1km毎に10℃上昇させるんです。すると2000m分下降してきて温度が上がる訳ですから、25℃になるんですね。見てください。風上側の麓にあった空気、20℃でした。だけど風下側を吹き降りてきたら25℃になりました。これまさにフェーン現象ですね。聞いたことあると思うんですけれど。その時、相対湿度は斜面Aの麓にあった時に比べて、どうなってるかってことです。温度がまず上がってるっていうこと、プラスここで、お水を落としてるんですよね。水分を落としてるということは、飽和水蒸気圧から大分離れてると、いうことになりますね。相対湿度っていうのは飽和水蒸気圧分の水蒸気×100ですから。」
「ってことは、湿度は乾いてるんです。湿度は低くなってるんですね。っていうことがこの問題分だけでわかると一番いいですね。選択肢がありますから、初めはこれに従っていけばいいんですけれどもね、答えは一番になります。こういうフェーンの問題はですね、いろんなパターンで出てきますので、たくさん問題を解いて、慣れておくというのがいいかと思います。」
(第3章 大気の熱力学2〜その29〜・「エマグラムで見る熱力学のいろいろな量」へ続きます。)
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